TOO MUCH LUGGAGE

好きな音楽やヲツヴァカ話、欧州で見かけた妙なものについて呟きます。

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Ritual @ Southend-on-Sea, 7 Nov. 1008

Credoの演奏終了後、サッサとステージのセット替えをし、Ritualのメンバーが登場です。5月に観て以来なので皆そんなに変わっていないかと思ったら、Jon Gamble (key)はイイ感じに日焼けしていました。リラックスした笑顔に、なんかこっちもニコニコしてしまうよ (^_^)。

Ritual


Patrik Lundström (vo & g)が観客にカウントをとるよう指示し、オープニングはいつものように'The Hemulic Voluntary Band'です。やっぱりこの曲は楽しいなぁ~。

Ritual


'The Hemulic Voluntary Band'からほぼなだれ込み状態で、2曲目は'In the Wild'。彼らの『一般的なロック』っぽい曲の一つですが、後半からフィーチュアされるPatrikのギターは、スリリングな速弾きやアヴァンギャルドっぽい部分の両面をたっぷり見せていて、聴くといつも「この人、ギタリストとしてももっと評価されるべきだなぁ」と思います。いや、それ以上に、本人自身もっと評価されるべきだよね。プログレのミュージシャンの中には『存在感』等のカリスマ性を感じさせる人は何人もいるけれど、いわゆる『ロックスター』の華やかさやスター性を感じさせる人は、とても少ないのです。その数少ない『ロックスターのオーラ』を持っている希少な人達が、このPatrikとか、The Flower KingsのHasse Fröbergなのですよね(と、ライヴ後に一緒に行ったM氏と、しみじみと意見が合っちゃったのだ)。

Jon & Patrik


3曲目はガラッと雰囲気を変え、'Moomin Took My Head'。レパートリーにムーミンの物語をモチーフにした曲が多い彼らが、ムーミンの作者のトーベ・ヤンソン女史の死を悼んで作った、愛らしい曲です。春のツアーでは演らなかった曲なので、嬉しいなあ。最後の方のコーラスは、Patrikの指示で観客も参加。

嬉しいといえば、続いて'Infinite Justice'を演ってくれたこと。この曲は私は大好きな曲なのだけど、ライヴの『定番曲』ではないので、嬉しかったですねぇ。もっと頻繁にやってくれないかな…と思うのだけど、他の曲に比べてライヴでの『化け度』は低目なので、しょうがないかなぁ。

Jon & Patrik


'Infinite Justice'のエンディングからJohan Nordgrenがシンバルで繋いでいって、'Wingspread'へ。ダイナミックでかっこいい! さらになだれ込みで、これまた春のツアーでは演らなかった'6/8'。'Wingspread'とはリズムやグルーヴが激しく違う曲なので、若干強引な繋ぎか? (^_^;) とはいえ、Ritualがうまいというか、そこが強みだなーと思うのは、ミスがあったり、強引な繋ぎがあっても、バンドにそんな印象を振り切って突き進んでしまえる、勢いみたいなものがあることでしょう。最後は定番中の定番、'Typhoons Decide'で、メドレーが終了。'Typhoons Decide'の最後には、インプロっぽいリズム・セクションのかけ合いの上にPatrikがちょっと幻想的にヴォーカルを乗せたり、ギターを乗せるという、ちょっと違ったアレンジになっていました。また、Fredrik Lindqvistのベースが渋くて良かったなぁ。

Ritual


Patrikが観客に「今、何時?」と聞きます。どうやら会場には、使用時間制限があった模様。開演が遅くなったこともあり、Ritualはセットリストを短縮せざるをえないことになったようです (T_T)。Jonがちょっとドリーミーにキーボードを弾いたり、Patrikがメンバー紹介をしている間に、Fredrikはブズーキ、Johanはニッケルハルパに持ち替えます。Patrikの曲の説明MCに続いて始まったのは、もちろん'A Dangerous Journey'!! 私が今年どうしてももう1回Ritualのライヴを観たかったのは、この曲の為なのだ~~!

A Dangerous Journey


アコースティック楽器とエレクトリック楽器をほどよく併用し、哀愁を漂わせつつも、つい口ずさんでしまうメロディのこの曲は、彼らの魅力と新たな一面を、見事に一体化させた曲だと思うのです。かつてインタビューでThe Flower Kingsのメンバーが、「長い曲を作るのはそんなに難しくない。難しいのは、良いメロディの短い曲を作ることなんだ」と言っているのを読んだことがありますが、いろいろなバンドの『長い曲』の中には「頭で作ったでしょ?」と聞きたくなるような、考え過ぎ、作り込み過ぎで、感情移入しにくい作品も多々みられます(註:これは私見ですよ。同じ曲でも、嗜好によってはアピールするでしょう。あくまで私にとって、ということで)。でも、Ritualのこの'A Dangerous Journey'は、初めてCDで聴いた時から、曲の自然な流れや起伏で、ある意味あっという間に30分聴かせられてしまうのです。だから、ライヴで何度も体験してみたい。大好きな芝居の特定の演目を、つい繰り返して観に行ってしまう心境に近いでしょうか。

Jon@ピアニカ


この曲は何度聴いても全然飽きないどころか、ますますハマってしまう曲なのだけど、バンドの方も、微妙にアレンジを変えてくるというニクいことをしてくれる。という訳で、Jonが春のツアーでは使っていなかったピアニカ(今は鍵盤ハーモニカっていうの?)を使っていました。


'A Dangerous Journey'が終わるとともに、この日のRitualのライヴも終了です。もっと長いショウだったらよかったけど、特に聴きたい曲は網羅されていた気がするし、ショウ自体はとても楽しかったので、とりあえず満足。彼らのライヴは元々けっこう楽しかったけれど、「The Hemulic Voluntary Band」で音楽的に一段階成熟し、さらに楽しめるものになったように思います。あまりライヴ本数の多いバンドではないけれど、また近い将来観られるといいなぁ。

Jon & Patrik


Riga Music Bar, Southend-on-Sea, UK, 7 November 2008
1. The Hemulic Voluntary Band 2. In the Wild 3. Moomin Took My Head 4. Infinite Justice 5. Wingspread / 6/8 / Typhoons Decide 6. A Dangerous Journey


Ritual Official HP: http://www.ritual.se

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  1. 2008/12/04(木) 21:42:34|
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Credo @ Southend-on-Sea, 7 Nov. 2008

11月7日にRitualがSouthend-on-Seaでライヴをしたので、現地のヲタ友達のM氏&I氏と一緒に行ってきました。会場のRiga Music Barは、2006年9月にThe Tangentのライヴを観た所(Classic Rock Societyのサイトとかでは地名がWestcliffe on Seaになっているけど、同じ場所です)。まずはサポート(のはず)のCredoの登場です。

キャリアは長いものの、セカンドの「Rhetoric」をリリースするまでに10年以上かかってしまったという彼ら(その理由の一つは、ヴォーカルのMark Coltonが大病をしたことらしいが)。私には、ちょうど2年ぐらい前にMagentaのサポートをしたところを観て知ったバンド。その時は『ポンプ系の音だなー』とか、『ヴォーカルのタンバリンの叩き方が、Peter Nicholls系だな~』というものでした。ろくでもない感想でごめんよ。

Credo


会場の紹介アナウンスの後、1曲目はセカンド「Rhetoric」から'The Game'。そしてイントロのキーボードに、「Marillion!」とウケてしまっている友人達 (^_^;)。そういえばCredoはかつてMark Coltonが『Fishの真似をしている』と批判(非難?)されていたらしいのだけど、それはキーボードの音色とかのせいでもあるのではないかなあ?


続いては、ファーストの「Field of Vision」の曲をメドレーで。うう~ん、これはもう弁解の余地無く、激しく「Script for a Jester's Tears」の頃のMarillionっぽい (^_^;)。ヴォーカルが『歌う』というより『語り』っぽい部分が多いのも、Fishっぽさを感じさせてしまいます。

Credo


3曲目は、新曲の'Round and Round'。「新譜に入るよ!」とのことでしたが、年内リリースの予定らしいポーランドでのライヴのDVDに収録されているようです。Markいわく「(ドラッグとかの)中毒で人生を転がり落ちていってしまった人についての曲」だそうですが、メンバーのコーラスが印象的で、曲調も他の曲とはけっこう違った感じで、なかなか良い感じでした。

次に演奏されたのは、'Too Late ... to Say Goodbye'。イギリスでは第一次世界大戦の終戦の日である11月11日にちなみ、毎年その日に一番近い週末を『Rememberance Weekend』と呼んで、第一次世界大戦以降の戦没者を追悼します。今年はこの週末がそれに当たったので、バンドはこの曲を演奏するのに多少感慨深いものがあったようです。…が、これも激しくMarillionっぽい (^_^;)。トリのRitualが、それが聴き手の好みに合うかどうかは別にして、『自分たちの音』を非常にしっかり持っているバンドなだけに、Credoの個性の乏しさは残念に思われます。あと、戦争や戦没者をモチーフにした曲といえばIQの'The Seventh House'がありますが、Credoの'Too Late ... to Say Goodbye'には、そこまでのインパクトは感じられませんでした。まあ、それだけIQの曲がよくできているっていうことでもあるのですけどね。

Credo


既に50分以上経過したし、MCとかの雰囲気でこれで終わりかと思ったら、もう1曲あったよ。しかも長い (^_^;)。とはいえ、後半のインスト部分は疾走感溢れてなかなか良かったです。

読み返すとなんかネガティヴな内容の記事になってしまったなぁ~~。ううむ…。私は先行バンドからの影響は否定しないし、『○○っぽいバンド』の『○○』が自分の好きなバンドだったりすると、けっこう喜んで聴いちゃうタイプではあるのですが、それでもバンドには『自分達の音』を持ってほしいなぁと思います。たしかに現在のCredoは、『Fish期Marillion』が大好きで、そういう音のバンドを好意的に聴く人達には文句無くアピールすると思います(特に本家Marillionが、とっくの昔にかなり違うタイプへと変貌しているし)。でも、せっかく演奏力は安定しているし、ギター・ソロなんかはMarillionやポンプ系のバンドの多くとはちょっと違う感じもするのだから、そういった自分たちの個性を、もっと確立してほしいなぁと思ってしまうのですよね。

Credo


Riga Music Bar, Southend-on-Sea, UK, 7 November 2008
1. The Game 2. Field of Vision Medley (Power to the Nth Degree / Phantom / Rules of Engagement / Good Boy) 3. Round and Round 4. Too Late ... to Say Goodbye 5. From the Cradle ... to the Grave


Credo Official HP: http://www.credo.gb.com/

  1. 2008/11/24(月) 07:16:00|
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The Tangent @ Summer's End Festival, 28 Sep. 2008 #3

AndyとGuy、Theoがステージに戻ってきて、「Beardfishをちょっと休ませよう」と、次の曲は3人による'A Sale of Two Souls'です。…が、Andyはステージにリンゴをかじりながら登場してしまい、またまたGuyとAndyの漫談状態に(笑)。

ともあれ、この曲は5月のツアーではAndy一人のキーボードをバックにした演奏だったのですが、ここではTheoのフルートとサックス、Guyのマンドリンが加わり、より彩りや深み、そして暖かみすら増したように思いました。

Guy、マンドリン中


さあ、彼らのショウも終盤です。「最後の曲だよ。そして、当然のように長い曲なんだ」と、コールされたのは'In Earnest'! なのだけど、Andyがキーボードの調整をしながら「Jakkoはこれには参加しないよ。でも、後で出てくるんだけどね」とウダウダとお喋りし、それにお約束のGuyのツッコミが入り、観客も笑っちゃって和みまくりです。いやぁ、The Tangentのライヴでこれだけ笑わせられるとは思わなかったよ (^_^;)。

Rikard


考えてみたら、Krister Jonssonが弾いていない'In Earnest'を聴くのは初めてなんだなぁ。この曲はThe Tangentの曲の中では特に好きな物のひとつで、中盤過ぎにKristerのギターがブーン!という感じで入ってくるところが猛烈にツボなのですが(細かくてすみません (^_^;))、あれが聴けないのはちょっと寂しい。あと、リズム・セクションがジャズっぽくなる部分は、リズム隊が変わった影響を非常に感じました。Jonas Reingold & Jaime Salazar組のに完璧に慣らされていたからなぁ。…と書くとなんかネガティヴなんだけど、実際にはそういう訳じゃなくて、この曲も楽しみましたよ! まぁ、思い入れのあるパートを弾いていた人が抜けちゃうと……ね。


しかしこの曲でのTheoのフルート・ソロも実に素晴らしいものでした。どうやってああいう音を作るのかなぁと、思わず足下をじーっと見てしまったぐらい。それと、曲の最後の方のDavidのギター・ソロも、Kristerのそれとは音色とかひっぱってくる雰囲気は違うのだけど、とっても良かったよ!

The Tangent


一応いったんステージを去った彼らですが、観客の大拍手に迎えられ、アンコールに登場。「これは完璧な秘密でね、コード・ネームで呼んでたんだ」と言うAndy。「Jakkoも歌うし、みんな歌って欲しいんだ」と観客に発声練習をさせた後、始まった曲は……えーっ、このイントロってYesだよ~~~! という訳で、始まったのは'Yours Is No Disgrace'です。Crimsonを演ると見せかけてそうくるとは、芸が細かいなぁ~。

Jakko、歌う


サックスが入っているYesの曲っていうのもあまり聴く機会がありませんが、メインのヴォーカルはJakko。しかし、マイクから離れたところにいたので音は拾われていなかったかもしれないけど、『歌うTheo Travis』という珍しいものも見られましたよ (^_^)v。

この曲ではいろいろなメンバーの見せ場があるのだけど、Theoの披露したサックスのソロが、成熟した色気のようなものを感じさせる出色の出来でしたね。観客も歌ったり手拍子をして、すごく楽しい! どのバンドも素晴らしい演奏を聴かせてくれた充実のフェスティバルだったけれど、それをしめくくるのにふさわしい選曲でした。

Andy


そして、「最後にもう一つやることがあるんだよ」とキーボードに戻るAndyに、茶々を入れる観客とGuy。そしてAndyが「すごく素晴らしいフェスティバルだったよ。そしてある人に最後の音を捧げるんだ」と、Pink Floydの'Echoes'の最初の一音を弾いて、The Tangentのライヴ、そして楽しかったSummer's End Festivalは終了したのでした。

新編成のThe Tangentは、AndyがMCで言ってたけれど、このライヴのわずか6日前に全員が揃ったらしく、演奏の細かいミスが実はけっこうあったのですが、それを抱えたまま突っ走る勢いというか、ミスを気にさせないパワーがありました。Beardfish、大健闘! そして、やっぱりこのバンドにはTheoさんは欠かせないとも改めて思わされたのでした。

The Tangent
(終演後に再登場した面々。Jakkoは出遅れて(?)間に合わず (^_^;))


Summer's End Festival, Town Hall, Lydney, UK, 28 September 2008
1. A Crisis in Mid-Life 2. Lost in London 3. Lost in London 25 Years Later 4. Castaways 5. Medley (In Darkest Dreams / The Full Gamut) 6. Forsaken Cathedrals 7. GPS Culture 8. The Music That Died Alone 9. Into the Night [Beardfish] 10. A Sale of Two Souls 11. In Earnest
Encore: 1. Yours Is No Disgrace 2. First sound of 'Echoes'

The Tangent Official HP: http://www.thetangent.org
Guy Manning Official HP: http://www.guymanning.com/
Beardfish Official HP: http://www.beardfish.argh.se/

  1. 2008/11/06(木) 02:59:33|
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