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TOO MUCH LUGGAGE

好きな音楽やヲツヴァカ話、欧州で見かけた妙なものについて呟きます。

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Nils Økland

子供の頃から『暖かいところ』より『寒いところ』の方が好きでした。そしていつの頃からか、『ピンと張りつめた冷たい空気』や『静謐な雰囲気』を感じさせる音楽に、自然と引きつけられるようになってしまいました。私の持っているCDにも、作品が醸し出すそういう感覚が好きなものが何枚もあります。

Strom Nils Øklandは、ノルウェーのハルダンゲル・フィドル奏者。ハルダンゲル・フィドルというのは文字通りノルウェーのハルダンゲル地方の伝統的な楽器で、一見小ぶりで装飾がたくさん施してあるバイオリンのような姿をしていますが、通常の弦の下に共鳴する為の弦が4~5本あるという点が、バイオリンとは決定的に違います(ハルダンゲル・フィドルの写真は、hardingfele.comといったサイトでご覧下さい)。そういった構造上の特徴もあり、音だけ聴くと同じくドローン系の楽器であるスウェーデンのニッケルハルパに近い感じにも思えます。

そのNils Øklandが 2000年にリリースしたアルバムが"Strøm"("Straum"と記述されていることも多いようです)。一言で言えばクラシック、現代音楽、トラッドの要素を融合した音楽といった感じでしょうか。非常に映像的な曲が多く、音楽を聴きながら頭の中に寒空の中を飛び立っていく鳥の群れとか、氷山が壊れる様子といった情景が浮かんできます。15曲中10曲がNilsの曲で、2曲がトラッドをアレンジしたもの。そして2曲がハルモニウムやオルガンを担当しているSigbyørn Apelandの曲なのですが、それぞれ不思議な雰囲気と荘厳な雰囲気をたたえています。また、数曲で聴かれる女性ヴォーカルも澄みきった声で美しいです。

Bris2004年発表の次作の"Bris"は、"Strøm"の路線をさらに濃厚に押し進めた感のある作品です。"Strøm"ではチャーチ・オルガン等も使われていましたが、"Bris"ではそういった楽器は排され、あくまでNilsのフィドルが中心になっています。基本的な音楽性は変わらないものの、より内省的な印象を与えているかもしれません。各曲のメロディと楽器の音色だけでなく、引き算をしたような楽器の配置と楽器間の空間が、ノルウェーの山々や静かに横たわるフィヨルドといった自然の情景や、ひんやりとした空気を運んでくる、そんなアルバムになっていると思うのです。

YoutubeにNilsの音楽を使った映像があります。

Nils Økland, "Strøm" (RCD 2015, 2000)
Nils Økland, "Bris" (RCD 2042, 2004)

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  1. 2008/03/19(水) 15:28:23|
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